転職での筆記テストはどの程度のレベルなのか?

転職試験に筆記試験は無い、と思っている方が意外と多いようですが、昨今では、転職者にも就活生のように筆記テストを課す企業が増えています。中でもメジャーなのが、SPI-という総合適性検査で、難易度は私立中学入試レベルです。

他にも、企業独自に設けた筆記テストや一般常識テストもあります。大学生じゃあるまいし、ペーパーテストよりも業務経験や実績だろ?」という心情はわかりますが、選考プロセスの一部に組み込まれている以上、軽視はできないと考えてください。

では、採用選考の中で、筆記はどの程度重視されるのか?

30才以上という年齢の場合はキャリア採用ですので、選考の比重は「キャリア(経験·スキル)の内容>テストの結果」であることは間違いありません。そういった意味では、筆記テストはあくまで参考程度で、例えばテストで満点を取ったからといって即採用ということは絶対にありません。

しかし一方で、あまりにもテストの点が低いとなると、不採用に直結すること間違いなしです。選考で課される以上、一定以上のスコアを確保しないと、面接に進めなくなりますので、やはり対策は必要。受験予備校に通うといった過度な対策までは不要ですが、書店で転職者用のSPIの対策本を買って、一通り解いておく位の対策は最低限やる必要があります。

 

 

中谷充宏「今さら聞けない30代以上転職のルール – やり方以前の常識大全」からの抜粋

転職のグループ面接はどんな流れで進むのか?

グループ面接の場合、まずは指定時刻前にメンバー全員が、待合室か選考会場に集められます。ここでの注意点ですが、いい年をして他のメンバーと雑談を始めるのは絶対にNG。緊張感に欠ける行為ですので、挨拶程度に止めておきましょう。先に待合室に入った場合は、そこから選考会場に移ります。選考会場の入り方で迷う人が多いのですが、最初の人はドアノックして入室する、というのは個人面接と同じ。そして、後の人は続けばいいだけです。ただし、会場入りの際は必ず「失礼いたします」と挨拶すること。最後の人はドアを閉めます。

イスが並べられているので、入室した順に奥の席から詰めていきます。全員イスの横に立った時点で、司会役の面接官からイスにかけるよう指示があります。ここも個人面接と一緒で、挨拶してから腰掛けます。よく挨拶していいか、周りを伺う人がいますが、周りを気にせずに堂々とやればいいのです。

全員が座った時点で、順に自己紹介を促されてグループ面接がスタートします。なお、発言順については左から、右から、司会役が指名、思いついた人から挙手、とバラパラです。だから、いつ当てられても回答できるよう準備をしておいてください。

そして面接終了が告げられて終了(時間の関係から、個人面接のように逆質問を受け付けないケースが多い)。入室した順と逆の順で退室しますが、最初がドアを開け、最後がドアを閉める、ドア操作をしない人は会場を出る時に挨拶というように、基本は入室時と同じになります。

 

 

中谷充宏「今さら聞けない30代以上転職のルール – やり方以前の常識大全」からの抜粋

よく見る「リクナビNEXT」、「マイナビ転職」とは何なのか?

皆さんも、リクナビNEXT、マイナビ転職の2つは、聞いたことくらいはあるでしょう。

数ある転職サイトの中でも、転職求人シェアを2分する超大手転職サイトです。

なお転職サイトは、求人の掲載広告料で成り立っています。求人掲載には何十万もかかるので、ハローワークと比べて採用の本気度が高い点が特徴です。

どちらか片方だけ見ておけば大丈夫、と考える人がいますが、これは誤り。

資金が潤沢な大手企業や積極採用企業だと、両サイトに掲載することがよくあるので、このような勘違いを生んでいるのでしょう。

しかし、リクナビNEXTとマイナビ転職の2つは全くの別物なので、実は片方しか掲載していない求人が大半です。ですから、必ず両方をチェックするようにしてください。

今はどちらも同じような機能を備えており、大差がありません。

共通の問題として、WEBレジュメというWEB上の履歴書·職務経歴書の情報を入力する必要があり、驚くくらい入力項目とそのボリュームが多いので、途中で投げ出す人もいます。

ただ、これを求人企業に送るだけで応募が完了するので、転職活動の準備段階で我慢強く仕上げることが必須です。

また条件検索機能はもちろんのこと、希望条件に合った求人を知らせてくれるアラート機能といった便利な機能も充実していますので、転職活動を始めた皆さんが使わない手はありません。

 

中谷充宏「今さら聞けない30代以上転職のルール – やり方以前の常識大全」からの抜粋

ハローワークは活用すべきなのか?

無職者の出入りが多そうだということもあり、ハローワークにあまり良いイメージを持っていない方が多いようです。

しかし、ハローワーク内でしか公開していない求人もありますし、ネットと異なり地域密着型の求人や、幅広い年齢層を対象とした求人が豊富ですので、ハローワークは絶対に使ってください。

ハローワークで皆さんが利用すべき場所は、求人検索コーナーと職業紹介コーナーの2つ。まず求人検索コーナーの窓口で「求人検索したい」旨を伝えれば、指定番号の検索端末を使うように言われます。検索端末にタッチペンで年齢や地域,希望職種などを入力して検索すると、求人情報が出てきます。通常は、検索端末の下にプリンタがあり、検索した求人情報を5つまで印刷できます。

印刷した求人に応募する場合、職業紹介コーナーに移動し、備え付けの登録用紙を書いて担当職員に渡します。その際、今その求人に何人応募しているかや、そもそもあなたが応募可能かどうかといった件を、職員があなたと求人企業との間に入って確認、調整してくれます。そして応募するに至ったら、応募先に渡す「紹介状」をもらう仕組みになっています。

決してハードルは高くない、便利な施設なのでぜひ活用してください。

ちなみに、混雑時には結構待たされます。できれば朝一に行くようにしましょう。

ハローワークにはマメに足を運ぶこと恥ずかしがって行かないのは勿体ない

 

中谷充宏「今さら聞けない30代以上転職のルール – やり方以前の常識大全」からの抜粋

転職の求人情報はどこをどう見ればいいのか?

転職によって給与を上げたいという想いは、ちょうど仕事に脂がのってきた30代あたりが最も強いと言えます。よって、求人情報の中で真っ先に給与額を見るという気持ちもわからないではありません。でもそこにこだわり過ぎると、転職のチャンスを逃すリスクが高い。そのことは、念頭に置いておいてください。

例えば、30才そこそこと言えども年齢制限に引っかかるケースはあります。だからまずは、応募可能な求人かどうかをチェックするのが最優先です。求人情報に「20代が活躍できる職場です」や「第二新卒歓迎!!」といったキャッチコピーが並んでいたり、どう見ても20代な若手社員ばかりが集合している職場の写真が掲載されていたら、30才以上は対象にしていない可能性が高いでしょう。

年齢制限はクリアできそうなら、次は企業の求める人物像に合っているかどうかが重要。だから「必須条件」欄を見ます。「完全に満たしてはいないけど、似たような経験があるしやる気もあるから大丈夫だろう」、そんな甘い見通しは、キャリア採用には通じないと思っておいた方がいいです。

そして最後に、前述の 自分を知る」で整理した、譲れない条件を満たしているかを見てください。例えば、「転勤はできない」という譲れない条件があれば、勤務地の欄をしっかりチェックする必要があるということです。選考が随分と進んでから、実は「全国転勤あり」に気づいても遅いですからね。

 

 

中谷充宏「今さら聞けない30代以上転職のルール – やり方以前の常識大全」からの抜粋

在職中の転職活動で注意することは?

転職活動をしていることが会社にバレることは絶対に避けてください ですが現実には、バレてしまって社内で窮地に追い込まれる人が少なくありません。慎重にやっているはずなのに、なぜバレしまうのか?

バレてしまう頻出ケースは、大きく分けて次の2つです。

1つ目は、会社のパソコンやネットワークを使って、ネット上の求人情報を閲覧したり、応募書類を作成·印刷したりするケース。誰も見ていないしこれくらいなら大丈夫だろう、は明らかに誤った考えです。

パソコンやネットワークを監視している会社もありますし、そもそも目的外使用になるので、バレたら厳罰に処される可能性もあるでしょう。会社では転職活動の類いを一切やらない、これに尽きます。

もう1つは、採用選考に参加するため、会社を休んだり早く退社するといったケース。今までと違う勤務形態を繰り返すと、上司に「最近、吉田の動きが変だな。転職するのか?」などと察知されかねません(なお、仮に追及されたとしても、絶対に口を割らないことが鉄則です)。

ところで、余った有給休暇を最後に使う方は多いと思いますが、その理由を会社に報告する法的義務は一切ありません。ですので、平日日中に活動したいのなら、素直に有給を取って動くことをお勧めします。そしてカモフラージュとして、今まで以上に仕事には真剣に取り組んでおきましょう。

 

参考資料:中谷充宏「今さら聞けない30代以上転職のルール – やり方以前の常識大全」

転職する時、まず最初に手をつけるべきことは何なのか?

転職に関して自分の考え方を整理していない状態で、「良さそうな求人を見つけたから応募してみよう」的な思いつきで転職活動を始めると、必ず失敗に終わると思っていてください。30代40代のキャリア採用であれば、それはなおさらです。

ですので、ここはセオリーどおり、自分を知る」から着手します。これはつまり、転職への覚悟と、転職に際して譲れない条件の2つを決めておくことなぜ今、転職するのか?しなければならないのか?今の仕事が嫌だから、上司と合わないから、その程度の障害なら、次の会社でだってあり得る。要は、転職のリスクをきちんと理解した上で、腹を括って活動をして欲しいのです。

そして次は、転職にあたって絶対に譲れない条件を整理しておくこと。例えば、営業はやりたくないはずだったのに、会社説明会での「誰でもできる仕事内容です!」的なセールストークと好待遇に釣られて、つい営業職として入社。しかし、数字を残せず短期でクビになった。そんな、自業自得な失敗例は枚挙に暇がありません。最初から「営業は対象外」という条件を明確にしておけば、こういった失敗はしないはずですよね。

なお、「自分って何?」とか「本当にやりたいことは?」みたいな就活生がやるような自己分析は、働くことの大変さや理想と現実の違いを肌身で理解している「30才以上」ならばほとんど意味はありません。止めておきましょう。

譲れない条件を明確にしておく
そして絶対に譲らない
これが常識!

 

参考資料:「今さら聞けない30代以上転職のルール – やり方以前の常識大全」中谷充宏